ネパールでトイレに困ったら
観光はとても楽しいもので、ここに行こう、あそこに行こうと、たくさんの予定を立ててしまいますよね。ですが、その瞬間に邪魔をするかのように割り込んでくるものがあります。そう、突然トイレに行きたくなるんですよね。
特に発展途上国のトイレは安心できません。水はあるのか、紙は流せるのか、そもそも紙はあるのかなど。また、きれいなところはなかなか見つからないものです。ネパールもそんな国の一つです。村でそういう状況に直面したら、迷わず近所の家でトイレを借りるか、草むらにダッシュです。
しかし、多くの方は都市部や観光地を回られるのではないでしょうか。「都市部ならどこでもトイレがあるでしょう」、「ネパールは観光大国でしょ」と思うかもしれません。なかなかそうはいきませんよ。もちろん公衆トイレはあります。しかし、発展途上国に慣れていないなら、以下の順番でトイレを探しましょう。
1.近くのゲストハウス、またはホテルを教えてもらい、そこに駆け込んでトイレを借りる。
2.近くのレストランかカフェ、できればローカルでなく近代的なお店に駆け込んで、そこでトイレを借りる。
ネパールの人は特に外国人に対して優しいので、貸してくれます。お店の場合は鍵がかかっていることもあるので、ぜひ注意してください。そして、基本的に紙は置いていませんし、紙は流せません。そして、水がないことも多々。トイレの中にバケツがあるので、近くのドラム缶か井戸から水を汲んでそれで流します。最悪紙は多めの水で流しましょう。バケツ一杯もあれば無理やり流せます。でも、紙は少量でお願いします。ゴミ箱があれば紙はそこに。慣れている人は水で洗ってから、紙で拭いて紙はゴミ箱に捨てます。
3.最後の手段として、公衆トイレを探す。
観光地やバスパークなどはトイレがあります。ただ、かなりの高確率で水道は壊れています。水がないことも多々。照明はつかないものと思ってください。詰まっていることも多いので、個室に入るときはつまってないかを確認しましょう。そして、とても臭いです。पुरुसと書いてあるのが男性用、महिलाと書いてあるのが女性用です。大抵は絵も描いてあるのでわかると思います。
入口に誰もいなければ、一般に開放されているトイレです。これは、だれもメンテナンスをしていないのでひどいことが多いです。入口に誰かがいれば、有料公衆トイレです。小が5ルピー、大が10ルピーであることが多いです。それでも、水なし、照明なし、壊れた便器は当たり前です。お金を払わずに入って用を足して、出るときにお金を払います。お釣りを持っていないこともあります。トイレ番はなぜか大抵チベット系の顔の方が多いです。
ツーリストトイレというのもあります。が、書いているだけで使えないことも多いです。例えば、パタンのダルバールスクウェアの側にも公衆トイレがあります。HimalayanJavaカフェの向かいです。上の写真で分かるように、1階が公衆トイレ、2階がツーリストトイレです。ですが、ここ数年修理中で使えた試しがありません。公衆のものにお金を出すのはみんな嫌いなので残念ですが仕方ありません。
ネパールではトレイは家かホテルで済ましておくか、トイレットペーパーを少量持ち歩くようにしましょう。そして、困ったときは「トイレット カハン チャ?(トイレはどこですか)」と聞きましょう。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥です。Toiletってアメリカ英語だと「便器」という意味ですが、ネパールはイギリス英語ですので、レストルームよりトイレットの方が通じます。ちなみに、ネパール語ではशौचालय(ソウチャラエ)と言います。長距離バスで旅行の際に、泊まる休憩所ではと書いていることもあります。
それでは、みなさんごゆっくりとトイレをお楽しみください。
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