ダサインの時期にネパール旅行は微妙

ダサインの時期にネパール旅行は微妙

ダサインとは、ネパールの国教ヒンズー教のメインのお祭りです。ビクラムサンバットというネパール独自の日付によるので、毎年日付は変わります。大体、10月ぐらいにこの祭りは行われます。今年2019年のダサインのメインは10/5(土)~10/9(水)です。

ネパールへの旅行は空きが一番良いと言われます。なぜなら、雨季が9月いっぱいくらいで終わり乾季に入るため雨で悩まされることがありません。また、主に川と井戸水に頼っているため、水が豊富な時期でもあります。気温もそんなに寒くないので、トレッキングにもとても良いのです。

ただ、ダサインの時期はやめた方がいいです。ヒンズー教のメインのお祭りを見たいというなら止めはしませんが、見ていても面白いことはありません。家族で集まってヤギの頭を落としてみんなで肉を食べます。祭りと称して水牛の首を落とすようなイベントも一部あったりします。

ただ、基本家族で集まるので、観光客向けではありません。そして、カトマンズはネパール中の人が大学や就職のために集まってくるところです。なので、かなりの人がガウン(村)に帰ってしまうわけです。その家の家長が住んでいるところに集まると言った方が正しいですが。

で、記事の先頭に載っている写真の記事が関係してくるわけです。今日の新聞ですが、巻頭記事は「一晩中並んだ。でも、チケットは手に入らなかった」です。記事の写真はカトマンズのナヤンバスパークの写真です。

この時期カトマンズから約300万人の人がカトマンズ盆地の外に出ていく。

通常、カトマンズ外に出るバスは一日1300台から1500台である。つまり、満員で通路にも座ったとして50人×1500台で7万5千人です。それをこの時期は増発して、一日3万人から5万人が帰れるようにするとあります。

フルパティ、つまりダサインの初日までには全員が村に帰りたいし、もちろんバスの運転手も帰りたいわけです。かといって、仕事や学校があるので、そんなに早くは休めない。できれば、ギリギリに帰りたいわけです。

それで、通常前日予約すれば乗れるはずのバスに、約2カ月くらい前から予約する訳です。そのように、予約で約7割が埋まってしまうそうです。

そして、昨日バスパークのカウンターでのバスチケットの販売が解禁されたのですが、大半の人は買えなかったと。そういうニュースです。飛行機は金持ちでいっぱいになります。バスもいっぱい。満員どころが、この時期は違法ですがバスの上に人が乗ったりもします。

帰りたい人と、バスの数が全く合っていませんよね。国民的イベントなので、帰れない人が続出する場合は政府が動いて、すべてのスクールバスをダサインのためにかり出したりもします。

こうして、毎年ダサインの時期は交通がマヒします。そして、カトマンズも人が一気に減って、ガランとしてしまいます。なので、旅行にはまったくもって向きません。お店も結構休みになるし、レストランはたいてい休んでいます。それでも、祭りを見たいという人は止めませんが。。。

この時期、ダサインは車がほとんど走っていないので、カトマンズ盆地からはヒマラヤ山脈がきれいに見えます。普段は、排気ガスで曇ってあまり見えません。

なので、この時期ネパールに旅行を計画されている人はご注意ください。海外にいるネパール人もほぼ帰国しますので、飛行機のチケットもものすごい高騰します。この時期私は、家でゆっくりします。それが、ネパール流ダサインの過ごし方です。