Himalayan Java Coffeeでひと休み

ネパールは発展途上国もとい後進国とはいえ、全部が遅れているわけではありません。貧富の差があるのと同じように、20ルピーでチヤ(ミルクティー)が飲める地元のチヤ屋(喫茶店)もあれば、200ルピー越えのちゃんとしたカフェラテが飲めるお店もあります。ヒマラヤンジャバコーヒーはその中でも老舗でカトマンズの各地にあります。例えばタメルでは、HimalayanBankとFire and Iceの向かいのビルの2階にあります。安定のおいしさと良い雰囲気を出しており、ネパールではスタバ的位置を獲得しているともいえます。

さて、今日は時々ノマドワーク用に使わせていただいているパタンのマンガルバザール店をご紹介します。マンガルバザール店はパタンのダルバール広場からグワルコ方面に30メートルほど行った先の左手駐車場の奥にあります。撮影時間帯が昼間の駐車場がいっぱいで車が写りこんでしまいました。ちなみに、念のため言っておきますが、撮影許可は頂いております。ネパールでは勝手に撮影して、特に人物を公開することは問題になります。

ダルバール広場に隣接しているため、外観はネワール調の落ち着いた感じです。自動ドアではなく手動式で、横にスライドして開きます。よく開け方が分からず押したり引いたりして、ドアを壊そうとする人がいますので、お気を付けください。あまりにも戸惑う人が多いので、最近ドアに「スライドしてね」と張り紙がつけられました。

店内はイスとテーブル、ソファーなどがあり、20席あります。狭めですが、夏はエアコンがかかっており、落ち着いた音楽もかかっていて、ゆっくりリラックスできる空間を提供しています。前の道路を走る車やバイク、トラクターの騒音がたまに聞こえてくるのはご愛敬。無料Wi-Fiも完備されていますので、テーブル上のスタンドに書かれたパスワードを入力して、ネットサーフィンしながらくつろぐこともできます。

ちなみに、店内にトイレはありませんので、道路向かいの有料公衆トイレをお使いください。その際は、荷物の置き引きに注意しましょう。店員に荷物を見てもらうようにお願いする事もできますが、席を確保しておくようにお願いして荷物を持って出ることをお勧めします。ここの店員は英語が間違いなく通じるので、ネパール語ができなくても大丈夫です。

店員は無駄に声をかけてくることもなく、プライバシーを尊重してくれるので、ネパールではよく教育されている方だと思います。ひどいところは、味は美味しかったかとか、どこから来たのかとか色々聞いてきますが、ここではそんな事はありません。さっと開いている席に座って、注文を聞きに来るのを待ちましょう。

メニューはドリップコーヒーからエスプレッソ、カフェラテ、ブラックティーなど、標準的なものはすべて取り揃えています。もちろん、コールドドリンクのメニューもありますのでご安心ください。ドリップコーヒーだけで3時間居座っても何も言わないですが、ネパール人も外国人も来るので、店内は結構込み合う事があります。また、ネパール人は打ち合わせなどで大きな声で話すこともあるので、イヤホンを持っていき自分の世界に入ることをお勧めします。

各種ケーキ、サンドイッチ、クッキーなども取り揃えていますし、コーヒー豆や紅茶、マグカップなどを購入することもできます。サービスは基本遅めで、ドリップも一杯分ずつ落とすので時間がかかります。急いでいる時でなく、ゆっくり出来るときに来店するのがおすすめです。クッキーはソフト系なだけで、決して湿気ているわけではありません。こちらは、10パーセントのサービスチャージと、全額に対して13パーセントの消費税がちゃんとかかります。例えば、ドリップコーヒー1杯(150ルピー)とアーモンドクッキー2枚(90ルピー×2)だと、合計410ルピーになります。

ちなみに、ネパールあるあるなのですが新しい店員はコーヒーの味を知らず、見よう見まねで作ってカフェラテが乳飲料になってしまう事がたまにあります。そういう時は、あきらめましょう。ネパール人は人懐っこく優しいのですが、間違いを認めるのがとことん嫌いで意地を張る人が多いです。本人でなく店主もしくは責任者を見つけて言うか、じっと我慢です。ここはお客様が神様の日本ではありませんので、お忘れなきよう。でも、話せば意外と何でも聞き入れてくれたりして、「そんなサービスはやっていません」と断られることは少ないです。

都市部の観光地とはいえ、人々の生活エリアでもあるので、渋滞や人ごみとは常に隣り合わせのネパールです。観光や歩くのに疲れたら、Himalayan Java Coffeeに立ち寄って、ぜひ一休みしてみてください。