産地直送のお茶をネパールのお土産に

産地直送のお茶をネパールのお土産に

ネパールと言えばヒマラヤ山脈ですよね。高地にあり寒い気候で、トレッキングに行く場所。そんなイメージの方が多いのではないでしょうか?

ところで、皆さんお茶飲んでますか?日本人なら毎日飲むお茶ですが、緑茶が好きな人がいれば、紅茶が好きな人もいますよね。

ネパールでも、良いお茶が手に入ります。

この記事では、ネパールでどんなお茶が手に入るか、日本製との違い、どこで購入できるかw説明します。

ネパールはお茶の産地

紅茶を飲む人ならダージリンという名前に聞き覚えがあると思います。

ダージリンはセイロンティーの代表格で、日本でも最も親しまれる紅茶の一つです。場所はインドなのですが、実はネパールの最東端の町イラムからさほど遠くないところにあります。

イラムはネパールの中で最も東に位置しており、南北ではちょうど真ん中にあたりにます。そこから、山と谷を越えて、ほんの少し国境の向こうに行けばそこはダージリンです。

つまり、イラムはお茶を作るに最適な場所にあります。気候も標高も同じようなところにあるので当然ですね。

ネパールの輸出品の中でも、有名なのがイラムティーです。

イラムは標高2000m前後の辺りに位置しており、寒いく空気や土壌も汚染されていない場所にあります。そのため、ここで摘んだ茶葉は世界中に輸出されます。

私がイラムの茶園を見に行ったとき、そこのオーナーはほぼ9割はドイツに流れると言っていました。もちろん、茶園によって契約している国や会社が異なります。

しかし、一つ言えることは、イラムで撮れる高級茶葉のほとんどは海外に出てしまい、ネパール内で流通するのは10パーセントにも満たないそうです。

ネパール人は毎日お茶を飲む

ネパールでは、生活とお茶は切っても切れない大事な存在です。

ネパールの標高が高い事もあり、朝は気温が低いです。そのため、朝から温かいお茶を何度も飲みます。

男性なら朝から3、4杯は普通です。※コップ1杯は80mlくらい。

大半は砂糖がたっぷり入ったミルクティーを飲みます。ミルクと水は3対1くらいで、砂糖と茶葉を入れて色が出るまでしばらく煮込みます。とても甘いのですが、力の出る毎日の習慣です。

もちろん、砂糖の取りすぎで糖尿病になっている人も多いので、そういう人はブラックティーを飲みます。ミルクティーと茶葉は同じで、水だけで煮込みます。

そう、煮込むんですよね。

ネパールではお茶を出す際に、茶葉をお湯に浸すだけではないんです。

それは、ネパール国内に流通する茶葉の質が悪いものしかないからだそうです。

色々なお茶の種類

ネパールはコーヒーよりもお茶(チヤ)をよく飲みます。

アッサムティー

一般的に、チヤパサルや自宅でミルクティーを飲む際の茶葉はアッサムティーです。それも、日本のティーバッグに入っているようなものではなく、1mmから1.5mmくらいの大きさの土のようなゴロゴロした茶葉を使います。

この茶葉はタライ地方で採れるもので、質のいいもだけを集めては海外に輸出されます。残りの質の悪いものを集めて、ネパール国内で売りさばきます。

消費量が半端なく、茶葉(チヤパティ)を買いに来る人は1キロとかの単位で買っていきます。

ミルクティーにはこの茶葉がベストで、乳脂肪分の高い牧場直送の牛乳を使うとなお美味しいです。

イラムティー

ネパールの茶葉の中で、輸出量ナンバーワンはこのイラムティーとのことです。

イラム地方一帯はこの茶園ばかりで、たくさんの観光客が茶畑を見に来ます。また、お茶を試飲して買い付けをすることもできます。

色は黄金色で、渋みが強いです。

紅茶は砂糖を入れたり、ハーブを入れたり、ミルクを入れたりと味付けを行えますが、イラムティーはそのまま飲むのがおすすめです。

100度より少し冷めた熱湯で15秒ほど蒸らして、その後お湯を注いで2-3分待ちますと、美味しいイラムティーが抽出できます。きれいな黄金色になるとちょうどいいのですが、色が濃すぎるくらいになるとものすごい渋くなるので、お勧めできません。

丁度いい渋さがイラムティーの良いところだともいわれています。

ダージリンティー

これは説明する必要もありませんが、普通の紅茶です。

ネパールで手に入るものは日本で購入する紅茶よりも味が軽く、色が濃くならないように思います。

よほどダージリンティーが好きでない限り、わざわざネパールで購入する意味はありません。

グリーンティー

ネパールで手に入るグリーンティーは、日本の茶葉を持ち込んで育て始めたものだそうです。

それでも、日本より寒すぎてお茶の質が変わってしまっています。お茶の製造の仕方も少し異なるようで、ネパールものは緑色にはなりません。

そのため、日本人にとっての緑茶のイメージをは全く異なります。

見た目はイラムティーとほぼ 同じです。しかし、黄金色が少し薄く、渋みもそれほどありません。そのため、飲みやすいです。

しかし、こちらもわざわざネパールで購入する意味はありません。

超高級品(ホワイトティップス、ゴールデンティー)

この二つの茶葉は世界的に有名で、中国やヨーロッパのお金持ちがこぞって買う茶葉でもあります。

心臓病やがんに効くという風にお茶屋さんは説明するのですが、科学的に証明されているわけではありません。東洋医学のため、怪しさはあります。

しかし、イラムティーやグリーンティーと比べても抗酸化作用がとても強く、健康に良いお茶であることは間違いありません。

スリランカ製などが有名ですが、ネパールでも手に入ります。イラムティーと比べてもかなり高価な部類に入ります。

実際の味はそれほど苦くなく飲みやすいです。色はイラムティーよりも薄めですが、黄金色です。

試飲もできて日本語で買い物ができるパタンお茶センター

Patan Tea Center

場所はパタンのマンガルバザールから見てダルバール広場の反対側にあります。ショウタという交差点の近くです。

店主のラビンドラさんはネパール代表の卓球選手だった人で、オリンピックにも出た福原愛さんと一緒に撮った写真も飾られています。

日本語を話せるトレッキングガイドでもあるので、彼に連れられてトレッキングに行く日本人もかなりいます。

詳しくはFacebookのPatan Tea Centerのページでご覧ください。

こちらのお店では、ネパールの様々な茶葉を量り売りしています。また、写真のようにお土産の形でも購入できます。木の箱や布製のきれいな袋に入ったものもあります。

また、ネパールで手に入る様々なスパイスも購入することができます。

パタンにあるという事もありますが、タメルと比べると8割くらいの値段で購入できるようです。

ちなみに、同じイラムティー(「イラム紅茶」で検索)を日本の楽天市場などで探してみると、こちらのお店の約3倍から5倍の値段で販売されています。

ネパール イラム紅茶 セカンドフラッシュ ミストバレー 50g EX-20 SFTGFOP1-TIPPY 【あす楽対応】

価格:977円
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感想(1件)

日本にいて試し飲みするにはそれでも良いですが、気に入ってたくさん買いたい、買い付けしたいという場合は、ぜひPatan Tea Centerで購入してくださればと思います。