ネパールは極貧なので、不平等だろうが外国人からお金を取る
ネパールは言わずと知れた極貧国です。海外に売れる国の天然資源というものがありません。また、技術の面では発展途上国というか後進国なので、当然売れるものがありません。
目玉と言えば、ヒマラヤと世界遺産しかないので、観光客からお金を取るしかありません。でも、観光地にはネパール国内からもたくさんの人がやってきます。税金とか入場料とか、どうすればいいのか。そう、別にすればいいんです。
それは、人種差別じゃないかというのは、ここでは考えないことにしましょう。国が決めたのルールですから。国内にいる限り、全員が守らないといけません。つまり、外国人には不平等な国だという事です。
そう、外国人価格です。どれだけすごいのか、いくつか例を挙げてみましょう。
パタン王宮(ダルバール広場)
カトマンズ盆地の南半分である、ラリトプル市にある観光名所です。直近の交差点の名前はマンガルバザールです。ここは、ネパールにたくさんの王国が乱立していた時代、カトマンズ、バクタプル、キルティプルなどがあり、その一つラリトプルの王宮があったところです。こちらも、頭にパタンが付きますが、ダルバール広場と言います。
ネパール人は入場無料です。というか、普通に通行する場所です。敷地内にお店もあれば、カフェもあります。もちろん、複合世界遺産に登録されている、クリシュナ寺院、パタン博物館もこの中にあります。
では、チケット売り場の看板に近づいてみましょう。
Foreign Visitors | NRs. 1000 PER PERSON |
SAARC Visitors | NRs. 250 PER PERSON |
外国人は一人1000ルピーです。ただし、SAARC(南アジア地域協力連合)つまりインド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ブータン、モルディブ、アフガニスタンの人は一人250ルピーです。
但し書きがあります。再入場可能なチケットはスタッフにお問い合わせください。スタッフに話を聴いたところ、購入時に言えば申請しただけ、3カ月でも再入場可能にできるそうです。しかも、同じ値段で。言い忘れて翌日来たら、再度1000ルピー頂きます。
実際は、翌日忘れてきても、チケットの写真を撮っていて説明すれば、入れてくれるそうです。
チケットを購入すると、半券と首からかけるパス、小さなガイドブック(英語)をもらえます。これがあると、パタン王宮への入場と、本来有料である王宮内の博物館、ケシャブ ナラヤン チョーク、ムル チョーク、スンダリ チョークへの入場が許可されます。
たしか、ゴールデンテンプルなど、パタンのいくつかの寺院も入場無料になったと思います。
ちなみに、カトマンズのダルバール広場は1000ルピー。バクタプルは1500ルピーです。同じく、SAARCの人は割引されますし、ネパール人は無料です。
忘れないでいただきたいのですが、ネパール人は無料です。おかしくないですか?
パタン中央動物園
パタンのジャワラケルにある中央動物園です。ここでは、ネパールにアヒルや、ペリカン(放し飼い)、象、トラ(遠すぎて良く見えない)、サイ、カバなど色々な動物がいます。池があるので、ボートも乗れたかもしれません。象にも乗ることができますが、有料で数百ルピーしたはずです。象は時々象使いとともに餌をもらいに外出するので、その時はいません。
ネパール人も学校の遠足や、家族で、デートでやってきます。日本ほど整備されたところではありません。しかし、それなりに楽しめると思います。
問題は料金ですので、確認してみましょう。
ネパール人がたくさんやってきます。人気のスポットです。
よく見えませんね。もう少し近づきましょう。
やっぱり、見えませんでした、ダサインの飾り付けが邪魔です。写真では分からないので、表にしておきますね。
ネパール人 | 大人 | 150ルピー |
学生 | 90ルピー | |
子供(4-12歳) | 50ルピー | |
年配者(60-90歳) | 90ルピー | |
SAARCの人 | 大人 | 250ルピー |
子供(4-12歳) | 125ルピー | |
外国人 | 大人 | 750ルピー |
子供(4-12歳) | 375ルピー |
ネパール人の5倍ですか。この不平等感すごいですね。普通に書いていますからね。ネパール人の友人ですら、これは良くないね。ネパール語しゃべるんだから、ネパール人1枚って言えばいいよと行ってくれます。
そんな私は、この動物園に入ったことがありません。チトワン国立公園で象に乗ったし、サイも見たので、もう良いかなと。
また、園内での撮影や釣りも有料になりますので、ご注意ください。スマホで写真を撮るのは構いませんが、商用利用を目的とした撮影や仕事の撮影は有料になります。一眼レフでの撮影は個人的なものはどうなるんでしょうね。気になります。
ゴダワリ国立植物園
こちらは写真がありません。申し訳ないです。
カトマンズでピクニックと言えば、ゴダワリです。そして、ダサインにどこか行くと言えば、このさらに上にあるフルチョウキというところに行きます。
このゴダワリには、国立植物園があります。それなりに整備されていて、自然のを楽しむには良いところです。
もしかしたら、今は変わっているかもしれませんが、3年ほど前は外国人が200ルピー、ネパール人が50ルピーでした。SAARCの人の割引はありません。ただ、カメラを使うとお金を取ると但し書きがありました。
観光地は、基本ネパール人からもお金を取る場合が多いのですが、外国人との差は2倍から5倍と幅があります。ポカラなどのローカル寺院では外国人も同じ場合があります。
世界遺産に関しては、生活に溶け込んでいる場所の場合が多いので、ネパール人は無料という事なのでしょうか。
どちらにせよ、お金を取れるところからは取るというのが、ネパールの基本姿勢です。ネパール人の友人と行動すると、圧倒的な不平等感を感じることが良くあります。先日スエンブナートに行ったときは長期ビザ取得者で居住者だと説明することで無料になりました。係員の気分によるので、何とも言えません。
ちなみに、飛行機の値段とかも、かなり違いますね。今後記事にしたいと思います。
ネパールに来る際は、自分が外国人だと意識させられるので、覚えておいてください。
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