ネパールはどこにでもごみを捨てる

ネパールはどこにでもごみを捨てる

ネパールはゴミ大国です。どこにでもごみを捨てます。道にもゴミがあふれています。なぜか写真で撮るときれいな街並みに見えるので、出来るだけ汚さが分かるようにフォーカスして写真を撮ってみました。

最初にネパールに来て衝撃だったのが、ポイ捨てと唾を吐く事です。家の近くを案内してくれた友人が持っていたバナナをくれました。彼女が食べたので、私も食べたのですが、剥いた皮をいつまでも持っていると、私の手からさっと取って、道にポイっと捨てました。そこは山道だったので、自然に帰るからかなと思っていたのですが、間違いでした。

お菓子を食べる、噛みたばこを開ける、ジュースを飲むなどという場合、基本ネパール人は9割がたその場に捨てます。申し訳なさそうに道の端っこにそっと置くのではなく、どうどうをポイ捨てするのです。

家の窓から、車の窓から、普通に捨てます。スクールバスのそばをすり抜けるときは危険です。かなりの高確率で、お菓子の食べかすや包装は飛んできます。

そして、男も女も子供もそこら中に唾を吐きます。長距離バスのフロアにも吐きます。吐かないのは自分の家と人の家だけです。地面であれば、自分の家の敷地内でも平気で吐きます。悪いとか、汚いとかいう感覚が無く、普通の事なのだと思います。

交差点で止まっていても、車の窓から、バイクからペッ!

誤解が無いように言っておきますが、ネパール人は基本的に、よく掃除はするし、きれい好きです。車やバイクの掃除も毎日したり、自分のものはきれいにします。ただし、地面と公の場所は気にしないのです。

もう慣れたので、大抵のごみは私も気にしません。しかし、たまに変なものが捨ててあります。今日の気になったごみは上の写真です。多分、学校入りたてくらいの女の子の靴です。歩いているうちにストッパーのベルトがちぎれたんですね。そのまま道に捨ててありました。

あと、片方だけの靴が落ちていたり、運動靴の底の部分が落ちている事もあります。古くなったカバンとか壊れた機械とかも捨ててあります。

ゴミの分別が無いというのが一番の問題でしょうね。燃えるゴミ、燃えないゴミ、生ごみ、大型ゴミなど、すべて同じところに捨てます。「不定期で」回収に来るところがほとんどですが、バザールとかは道にゴミをためます。バスパークとかはすごい異臭がします。

リサイクルはほとんどやっていませんが、カバリというゴミを回収して再利用する人たちがいるので、捨ててあっても使えるものはすぐに回収されます。鉄、木、紙、プラスチック、タイヤなどです。なので、心配しなくてもいいのかな?

ちなみに、都市部の周辺のごみ埋め立て地はほぼ一杯になっています。現在、新たに森林伐採、穴を掘り拡張中だそうです。埋めたところで、プラスチック製品が増えているので、土に戻らないと思いますが。

リングロード(環状線)の工事の時に5メートルくらい掘ってい道路の地層を見たころがありますが、一定間隔でビニールが集まっている層がありました。昔はゴミは道を作る際に一緒に埋めたりもしていたので、生ごみは朽ち果てて、ビニールだけが地層として残ったんでしょうね。

何にせよ、ネパールはゴミで溢れています。なので、ネパールの道は決してきれいではありません。地面に落としたものは洗いましょう。そして、観光の方は地面ではなく、建物とかきれいな景色に目を向けるようにしてくださいね。