あなたの食卓に並ぶドナドナの光景-ネパールあるある

あなたの食卓に並ぶドナドナの光景-ネパールあるある

ネパールでは、たくさんの動物を普段の生活で目にします。

にわとり、ヤギ、アヒル、水牛、うさぎなど、本当に様々です。これらは、街の端でつながれている、または道を引いていかれる動物は基本的に食肉用です。

日本の生活では、テレビでこそ目にしますが、普段の生活の中でそのような動物を目にすることはありません。スーパーや店先で並んでいるものは、当日近くのファームで、または何日も前に買い国で処理されたものです。

パッキングされて、いわゆる肉の状態になっていますので、元を想像することはありません。

しかし、ネパールではそのさまをありありと見せつけられます。

その代わり、新鮮な肉を食べることができます。

道行くドナドナ

幹線道路をバイクで走っていると、よく突然動物の気配を感じます。横を見上げると、トラックの上に牛やヤギが並んでいるのです。

ちなみに、ヒンズー教で神様の乗り物として偶像視されている牛(日本でいう肉牛、乳牛)は、ネパールでは食べてはいけません。もちろん、売っていますが、ヒンズー教の人は食べません。しかし、水牛はよく食べられています。

水牛との違いは私にはよくわかりません。。。

道行く鶏を輸送中のトラック

例えば、こんな感じで急に鳥の糞の臭いがすると思って横を向くと、大量の鶏の集団に出くわします。

すべて生きたままこんな狭い中に入れられて、高速で移動する車の風にさらされています。

彼らはこの後、鶏肉の卸に納品されて、首を切って吊るし、血抜きした後熱湯につけてぐるぐる回して羽を抜かれます。その後、小売店に運ばれて行きます。

私の住む近くの田舎の町ではお店で処理されていますので、さらに新鮮です。

朝はリヤカーやバイクに気を付けろ

パタンにもよく出かける私ですが、朝はとても血なまぐさいです。

というのは、狭い路地をリヤカーやバイクがひっきりなしに通るからです。そのバイクのエンジンガードの両端にはカバンがぶら下げられています。そこから、処理された鶏の足が、こんにちはをしているわけです。

セメント袋のようなものをバイクの後ろに積んでいる場合もあります。プルンとしています。よく見ると、処理された豚のお肉の塊から赤い液体が流れていたりします。

また、リヤカーの上には水牛が半解体された状態で、真っ赤になって滴りながら運ばれています。

ハイ、想像したくありませんが、地面には水玉模様がいっぱいです。

こうして、朝は新鮮な処理されたばかりの肉が運ばれますので、接触注意です。

パタンのマンガルバザールより西側の地区は路地の中はこんな感じです。写真でお見せできないのが心苦しいですが、観光でお越しの際はぜひ見物なさってください。

お店で新鮮なものを手に入れるか、ご自宅で!?

お店につながれるやぎ達

私は買ったことがありませんが、お店で一頭買いをすることもできます。田舎の方では店先につながれていますので、その場で処理してもらったり、自宅に生きたまま連れて帰ることもできます。

ちなみに、ヤギの肉は1キロ1000ルピー前後なので、結構高いです。体にはとても良いそうです。

また、バザールなどでは鶏やアヒルがそのまま売られている場合もあります。

バザールで売られているアヒルと鶏

買って連れて帰って、自宅で処理して食べる用だそうです。皆さん、買ったら足を縛って歩けないようにして、逆さにして運んでいます。

バイクに引っ掛けて、頭擦りながら鶏が運ばれていたり、バスの中でアヒルが暴れたりというのは、よくある光景です。

ちなみに、ネパールの鶏の卵は茶色で、白はアヒルです。アヒルの方が濃厚で美味しいです。

味が気になる人は、ネワリカジャガル(ネワールのカジャ屋さん)でアヒルを食べることができます。牛の脳みそなんて珍味もあります。

ネパールでは、ドナドナ直後の新鮮なお肉が第一!

ネパールの衛生環境は決して良くありません。お肉はその日に処理されたものを買うのが一番です。

出来れば朝に買いましょう。

昼以降、夕方などになると、朝に処理されて一日太陽に照らされて、道の砂やほこりをたっぷり被ったものを買うことになります。

ですから、購入したらまず飲料水で丁寧に洗って、それから冷蔵庫に保管します。小分けにして冷凍してもOK。

海外から輸入された冷凍モノも手に入りますが、やはり地元のものがおいしく感じます。

ネパールにお越しになった暁には、ぜひ地元のお肉を食してみてください。