常識では考えられないネパール
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現在ネパールで会社を起こすために動いているのですが、大変なことになっています。
このネパールの常識では考えられないことがたくさん起こります。
普段は1ヶ月で会社の登録からビジネスビザの取得まで終わります。
私は2月末に開始したのですが、まだ取得できていません。
すでに二ヶ月半経ちました。
一体何が起きているのか?
まず、法律が変わりました。
産業省で、いままで申請ごとに逐次審査していたのが、2週間に一回になりました。
処理が煩雑になって大変だったとか。
今まで、4人のオフィサーのサインをもらい、その後管理官のサインをもらうという流れでした。
業者はいろんな場所を回らないといけないので大変ですが、努力次第でうまくいってました。
今は、書類を申請すると二週に一度四人のオフィサーの会議があり、そこで審査がされます。
通れば、管理官のサインもらい終わり。
ただし、法律が変わって面倒なのか、ゆっくりお茶を飲みながら仕事をします。
時間が来ましたので会議は終わり、はいまた二週間後…
こんな事が行われ一ヶ月待たされました。
それまでも、今は法律が変わってすぐにできないとか延々待たされました。
そして、今は選挙です。
ネパール始まって以来の、一斉選挙。
郡、市、行政区、区のそれぞれで一番偉い人、その下で副官になる人数人を選びます。
そのため、一ヶ月前からネパール中お祭り状態。
政府としては選挙の3日前から休みにすると発表。
その前日は祝日なので、4日前から町は止まります。
お役所はもちろん、お店、銀行など食べ物や以外はほぼすべて。
そこら中で道一杯に広がり政治決起集会。
幹線道路の工事は途中で止まり、そこら中で大渋滞。
それだけなら、普通のネパールです。
問題は、お役人さん。
役所は開いています。
停電で電気がなくパソコンが動かないから、仕事はせずにお茶を飲む。
ていうか、カトマンズの無停電が始まるまで置いてた発電機とインバーターはどうした?
人は働いていても、オフィサーたちがいない。
なぜかというと、偉い人を選挙に勝たせないと、自分の立場が危うくなるから。
なので、どこもかしこも承認のサイン待ちの書類が山積み。
オフィサーいないと役所の意味ないのでは?
先日も、タライ地方の民族が選挙に参加がゆるされてなくて、参加させないとインドからガソリンを輸入させないと道を封鎖して、問題になっていました。
日本と違って、供給が止まると翌日から不足するのがネパールです。
ガソスタは大渋滞。
ちなみに、うちは最後のサインがもらえず、選挙終了までお預け状態です。
観光ビザの期限が近づいてるので、これでビザがとれなければ今年は引き上げかも。
イミグレでは、外国人や業者がいろいろもめてます。
いつまでに取れるって言ったじゃないかとか、
あとサインだけだから、何とかしてくれとか。
チヤカルチャといわれる袖の下を駆使すると何とでもなるネパールですが、この時期ばっかりは何ともならないみたいです。
だって、オフィサー居ないんだもん。
問題だらけのネパール、普段はこういう光景を見ても楽しめるのですが、やはり時々嫌いになります(笑)
すべては時間と予定通りにはいきません。
予定の三倍くらい余裕を見るのがふさわしいかと思います。
みなさんもお気をつけて。
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