ネパールは国のためなら国民の益は捨てる-通行禁止第2弾!

ネパールは国のためなら国民の益は捨てる-通行禁止第2弾!

ネパールは、国益つまり、自国が他国から良く見られるためなら、国民の益などどうでも良いのです。

ネパールがいかに考えていない国なのかを知れる出来事がありました。

この記事で、ネパール国民の不条理を明らかにします。

明日、道を全面通行禁止にします

昨日の昼に大使館から送られてきました。明日と明後日にメインの道路(リングロード)に通行制限がかかるかもしれない事でした。

南アジア大会2019開催に伴う車両通行制限について
ネパール在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ
在ネパール日本国大使館

 当地にて開催中のスポーツ競技大会の南アジア大会2019のカトマンズ近郊での競技開催に伴い,12月6日,7日の両日(午前11時から午後4時まで)で車両通行制限が行われる。
 当地カトマンズ交通警察によると,南アジア大会2019のサイクリング競技開催に伴い,カトマンズ近郊で(午前11時から午後4時まで)車両通行制限が行われます。
 12月6日(金)リングロード(Kalanki~Koteshworの間)
    7日(土)リングロード(Kalanki~Koteshworの間),
         アラニコハイウェイ(Koteshwor~Bhaktapurの間),
         Bhaktapur~suryabinayakの間
 上記予定は、変更・中止の可能性もありますので、テレビやインターネットで最新の情報を入手して行動するよう心がけて下さい。

12月1日から10日までの10日間、ネパールでスポーツの祭典の南アジア大会が開かれることになっています。

そもそも、ネパールは南アジアには含まれていないんですが。。。インド付近の小国が集まってスポーツを楽しむ祭典です。

例によって、他国からの人たちに格好悪いところは見せられません。コースはカトマンズ盆地で一番きれいな整備したばかりのリングロードとアルニコハイウェイです。

「各国代表の自転車様が走るので、通行制限をしますよ」という事です。

前日の昼に連絡って遅すぎるし。

通行制限とはどんなものか、実際の光景

どの程度通行制限があるのか全く情報がありませんでした。

しかし、近くを歩いていたネパール人の大学生が「今日は11時からバスが動かなくなるから急ごう!」と言っているのを耳にしました。

案の定、11時になるとリングロードが封鎖されました。

South Asia Cup 1 in Gwarko, Ringroad- Dec 6, 2019

真ん中の道が封鎖され、サイドウェイも徐々に空にしようとしています。11時半くらいの写真なので、自転車が来るのはまだまだ先です。

South Asia Cup 2 in Gwarko, Ringroad- Dec 6, 2019

交差点は通行制限どころではなく、通行止めです。歩行者すら通しません。

リングロードは、 日本でいうと山手線みないなもので、多くの人はその中と外を行き来しています。ほとんどの人は外に住んでいいます。交通網のかなめです。

しかも、11時と言えば、毎日渋滞で道が動かない時間帯です。

特に有名な大会でもないので、だれも見向きもしていません。話題にも上らないので、それで道が封鎖されるなんてみんな寝耳に水です。

South Asia Cup – Course for Cycle Race

コースは約20キロでこんな感じで、今日が赤、明日は赤と青が11時から16時まで封鎖される予定です。

カトマンズに影響はないけど、ラリトプルは大混乱になります。明日はアルニコハイウェイが封鎖されると、カトマンズ盆地に物資を送る2つの道の一つが封鎖されることになります。

住民の実際の声

ネパールの交通警察は横暴だと言われています。警察だけというか、政府も含めた組織づくりが微妙なだけなんですけど。

今日私が自分の目で見て、聞いた限りでは、以下の様な感じでした。

苛立って警察と言い争う人

住人1:「交差点の向こうに行くだけなんだ。仕事で急ぎなんだよ。」

警察:「そんなことは知らない。道は封鎖だ。向こうにこのまま進みなさい。」

住民1:「これは何時まで封鎖なんだ?」

警察:「そんなこと知らない。早く前に進みなさい。」

結婚式場に向かう新郎新婦と団体

ネパールでは、結婚式は自宅から全員で車やバスに乗って連なって式場まで行くのが習慣です。

住民2:「今から結婚式なんだ。道の向こうに行かなきゃならないんだ。」

警察:「ダメだ。道は封鎖中だ。」

住人2:「まだ来てないじゃないか!じゃぁ、どこからなら迂回できるんだ?」

警察:「そんなことは知らない。早く退きなさい。」

何も知らずにバスに乗って渋滞が解消するのを待つ乗客

乗客:「まだ動かないの?」

運転手:「さぁ、そのうち動くんじゃない?」

こうして、何分も経ってから先には進めないことを知ります。

ザ・ネパール:道路封鎖をする上で、住民の利益はどうでもいい

非常に残念なのですが、ネパールで道路が付さされるときは、偉い人か力のある人が自分たちの都合で道路を封鎖します。

今回も、恐らく各国の代表者が開会式をして、レースをして、ホテルに気持ちよく帰るまで道路を封鎖するのだと思います。

その際、どのような影響が起きるかは基本的に考えていません。

渋滞で待つ車の中には、学生もいれば仕事に向かう人、買い物に向かう人、病気の家族を世話しに行く人もいます。また、建設現場に資材を運ぶトラックや、楽しみにしていた結婚式のために式場に向かう新郎新婦、学生を送るスクールバスもいます。

ちなみに、関心を持っていない話題のせいか、恐らく前日のニュースやラジオ、朝の新聞で扱われているはずですが、ほとんどの人が通行制限があることを知りませんでした。

ただ、ネパールでは選手が来るギリギリまで通行させて、その時が来たら道を開けるなんて事はできません。

どこの交差点まで選手が来ているかまともに連絡して、道路封鎖を調整する能力がありません。やろうとすると、連絡ミスで失敗するでしょう。

もし、うまく連絡が出来たとしても、 住民が 指示にすぐに従うかと言ったらそうでもありません。

通行させると、交差点の真ん中まで渋滞で動かなくなり、選手が来た時には逆にコースが封鎖されていることでしょう。

そのため、それを知っている警察は、選手がスタートする前からコース全部を封鎖してしまいました。

まとめ:ネパール観光は計画的に

ネパールは、すべてが思い通りに行きません。あなたが観光に来た時に、こんなことが起こらないとも限りません。

余裕をもって日数を取っておかないと、ハプニングで楽しみにしていた予定をキャンセルせざるを得なくなります。

ネパールに来られる際は、予定を詰め込まず、ゆったりと過ごせる計画を立ててくださいね。