誰にネパール語を習うか

個人的に、言語というとは二つの点に依存すると思います。
1.本人の言語センス
2.先生
3.聴力
言語センスがある人とない人で、学び出してからの伸びが全然違います。
どちらかというと、芸術系、技術系の人がセンスが高いように思います。
真似をしたり、大体の予想をつける(ヤマをはる)能力が高いのです。
これは、その国や人、文化を好きになることで、ある程度改善は可能です。
聴力、厳しい問題ですね。
歳がいけば悪くなる一方なので、できる限り早く始めましょう。
ヘッドホンで、シャドウリスニングを続けることで、言語脳が開発され、
聞き取れるようになることもあるので、努力は必要です。
この、1番と3番は自分の能力なので、ある意味どうにもならないものです。
持って生まれたもの、育った環境によるものが大きいからです。
でも、2番の先生は選べます。
できるだけ、ネイティブを選んでください。
ネパール人だからと言って、ネイティブとは言えません。
ネパールにはいろいろな民族の人がいます。
ネワールはネワール語、タマンはタマン語、グルンはグルン語など。
ライ語、マイタリ語、チョウダリ語などもあります。
生まれたときから親しんでいるので、ネパール語は我々日本人より上手に話せます。
しかし、マイトゥリバーサつまり母語ではない人がほとんどなのです。
英語でも、オーストラリア訛り、フィリピン訛りなど色々ありますよね。
ネパール語にもそれはあります。
例えば、ネワールの方はサの音をシャと発音する傾向があったり、タの有気音無気音の区別が曖昧だったりします。
できれば、複数の人から学ぶようにしてバランスを取ると良いと思います。
そして、メインはチェットリバワンなどネパール語が母語の人から単語、文法を学びます。
そして、自分の周りに多い民族の中で、言語能力の高い人にも教えてもらいましょう。
そうすることで、ネパール人の話す適当なネパール語ではなく、正しいネパール語を身に着けることができます。
特に、山岳民族の方はネパール語をよく知らない場合があります。
また、ネワール族の人は、チェットリたちに政権を取られつつも、ネパールとは自分たちネワールの国だという誇りがあり、ネワールチックなネパール語をどうどうと教えられます。
なので、注意しましょう。
通じればいいという人は、適当に学んでも良いかもしれませんが、
正しい言語を学び、正しい発音を身に着けるのは、上達の近道です。
斯く言う私も、ネパール語の先生は日本人でした。
ただし、ネパール人が口をそろえて「あの人はネパール人よりきれいなネパール語を話す」と称賛する先生でしたが。。。
生徒増えた都合で、中級までしか教えていただけませんでした(;´・ω・)
あとは、こちらの国立大学の言語コースで1年ほど学びました。
でも、ネパール語も含め言語は生き物。
時代とともに変わり、人々の使い方とともに進化するものです。
現地に住みながら、使って調整するのが一番でしょう。
ということで、先生は選びましょう。
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