ネパールで美味しいコーヒーを飲むには
旅行に行った先で疲れたら、カフェに入って一息つきたいですよね。
おいしいコーヒーは心を癒します。日本やアメリカなど、先進国ではどこでもそれなりの味が楽しめます。カフェラテ、エスプレッソ、アイスアメリカーノ、どれもおいしく、品質は管理されています。
しかし、ネパールではそうはいきません。ここ2年ほどでいい雰囲気の西洋的なカフェは一気に増えました。でも、どこでもおいしいコーヒーが楽しめると思ったら大間違いです。
店を選ぶ必要があります。店によってかなりクオリティが異なるからです。
おいしいコーヒーが飲みたければ、昔から繁盛している外国人が良く入っている店に行くべきです。
なぜ、店によって違いが出るのか、今日の出来事から検証してみました。
パタンのダルバール広場の反対側にあるカフェに行きました。Of Silk & Saltというお店です。オープンしてから一年ほどたつと思いますが、最近発見しました。店の雰囲気はとてもよくて、一度行ってみたいと思っていました。一階がカフェで雑貨屋さんもあり、2階より上はゲストハウスになっています。
メニューを見せてもらうと、ベトナム料理、タイ料理などいろいろあって良さそうです。また、ワインリストなどもあってメニューだけみるとお洒落なレストランみたいです。
ただ、いつも気になっていたのですが、お客がいないんですよね。
そして、肝心のドリンクメニューを見ると、私の大好きなカフェラテが無い。アイスラテはあるのにです。ちょっと意味が分かりません。
店員を呼んでカフェラテはないのか尋ねました。「カフェラテって何ですか?」という反応です。「アイスラテのホット版だ」と伝えても良く分からない様子。もう一人の店員を呼ぶと、「できますよ」との答えが来たので注文しました。
ちなみに、この時一緒に行った妻はアイスアメリカーノを注文しています。そのアイスアメリカーノはすぐに来たのですが、カフェラテが来ない。作り方を知らないのかと思って振り返ると、店員がやって来て「今、牛乳切らしてまして。アイスコーヒーかアイスアメリカーノならできます。」と言われました。
カフェで牛乳が置いてないとか、ちょっとよく分からないのですが、アイスアメリカーノで良いと伝えました。そして、来たのがコレ。左が妻ので、右が私のあとから来たアイスアメリカーノです。
多少、光の加減もありますが、肉眼ではもっと違いがありました。まず、グラスが違う。そして、濃さも全然違う。飲み比べましたが、私のは失敗した麦茶みたいな味です。
店員を呼び戻して、「これはおかしい。薄すぎる、作り直してくれ。」と直談判しました。そして、もう一度作り直して提供されたものも同じく薄い麦茶の味でした。。。
この時点で、私はあきらめて何も言わずに受け入れることにしました。
ネパールでは超絶低クオリティは良くあることです。そもそも、店員が味を知らないというか、飲んだ事も無い事もよくあります。バリスタではなくて、作り方を習っただけの素人なのです。
こうなることは予想がついていました。なぜなら、最初にアメリカーノが運ばれてきたときに、「砂糖は必要ですか?」といって持ってきたのがコレ。
いや、アイスドリンクに砂糖はないでしょう。普通、シロップでしょう。砂糖入れても溶けないから。そして、泡てんこ盛りで提供。ビールじゃないし。
妻のアイスアメリカーノも少し薄かったのですが、私のは麦茶みたいな味でした。氷が柔らかすぎたのか、水が多すぎたのか、色々考えて、もしかして豆かもしれないと思い、会計の時に豆を見せてもらいました。
はい、案の定ミドルローストでした。エスプレッソマシンで作れば、すべてエスプレッソになるとでも思っているのでしょうか?普通はエスプレッソロースト、そうでなくてもダークローストを使います。
店員にどうしてこの豆を使っているのか聞いてみました。「うちは開店当初から、ずっとこの豆です。すべてのコーヒーはこの豆で抽出します。」自信をもって答えられてもねぇ。
私は声を大にして言いたい。ドリップコーヒーも提供してるんだから、せめて2種類は豆を置いてください。そして、コーヒーの味を勉強してから提供してください。
最近やっとネパール人もコーヒーを好むようになったとはいえ、ネパール人は基本コーヒーが苦手です。苦いものがあまり好きではないのです。ものすごい甘くして飲むが、お湯くらいに薄くして飲むのが一般的なんです。残念ですけど。
でも、カフェで働くならせめて、コーヒーを勉強して欲しい。お店の見た目とかの前に味を勉強して欲しい。このように、ネパールではカフェもレストランも考えられないほど低いクォリティの所が多いです。
ネパール人の客が多く入っていてもダメです。外国人がたくさん入っているところを選んでください。私のようにガッカリしたくなければ。。。
タメル地区とか外国人が多くて、競争が激しく家賃も高い所であれば、客が入らないところはすぐにつぶれるし、味も良くなっていきます。しかし、パタンではまだまだ店さえオープンすればよいと思っています。ポカラのレイクサイドを除くカトマンズ外の都市でも状況は同じです。
パタンで比較的まともなのは、HimalayanJava、SaraBakery、プルチョーク近くのジャムシケル地区の昔からあるカフェですかね。ロードハウスカフェもまともです。
でも、パタン、マンガルバザール地区のカフェは注意してください。レストランもこれと同じようなことが良く起こりますので、パタンにいらっしゃる時は下調べをお忘れなく。
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