ネパール情報:コロナウイルスの感染状況と入国可否について

ネパール情報:コロナウイルスの感染状況と入国可否について

世界中でコロナウイルスの感染が広がる中、ネパールではどうなのか?

皆さんに情報をお伝えします。

ネパールでのコロナウイルスの感染者数

公式には3/13現在、感染者は1人ですでに回復しています。

また、中国から帰還した人たちを14日間隔離という措置が、行われておりその人たちに感染は見られておりません。

感染症状が疑われる人にも検査しているとのことですが、陽性は出ていないとの事。

そのため、対外的には感染者流入を止められているという事になります。

ネパール国内での反応

ネパール国内では、衛生用品が恐ろしく値上がりしています。

マスク50枚入りの箱売りが、通常300ルピー程度のところ安くて1350ルピー、暴利をむさぼるところは3000ルピーで売っています。

また、手の消毒用のアルコール(サニタイザー)などは、500ml入りで1000ルピー以上と通常の2-3倍の値段になっています。

しかも、手に入りません。お店では品切れが続いており、一般人はほぼ買うことができません。

しかし、普段から砂ぼこり、排気ガスの多いネパールでは布製マスクが多用されており、そちらを利用する人が大半です。素材は化繊か綿です。

多くの人は、それほど心配しておりませんが、連日ニュースや新聞で取り上げられるために、話題に毎日上ると言った感じです。また、男性間では握手の挨拶が一般的なのですが、握手を控える傾向もあります。

政府の対応が、感染拡大国並みのため「実際にはネパール中に流行っているだろう」というのが一般的な見方です。

ネパール中に感染拡大しているかもしれないといわれる理由とは?

ネパールは後進国のためまともな医療が受けられません。

そのため、大きな病院では肺炎を発症する患者が元々多いです。

また、原因不明で高熱を出す人も多いのです。咳をする人もたくさんいます。

ですから、中国や感染者の多い国と行き来があったり、濃厚接触した人を見つけない限り検査は行われません。

また、先日2月末にシンガポールとシドニー経由でタスマニアに渡ったネパール人男性が、向こうでコロナウイルスに感染していることが発覚しました。

タスマニアで仕事には2日行っており、ネパールで感染したのか、シンガポールのトランジットで感染したのか、オーストラリア国内で感染したのかは不明です。

しかし、潜伏期間内にネパールにいたことは必至で、もしネパール国内感染なら国内全土に広がっているのではないかという見方もあります。

参考記事:ABCニュースオーストラリア

現在のネパール政府の対応

3/13発表の点について大使館からのメールをまとめると以下の通りです。

3/14から4/30まで、コロナウイルス感染拡大のための予防措置として以下の点を行う。

  1. 上記の期間、すべての外国人に対するアライバルビザの発行停止
  2. ビザ取得済みで来ネした外国人は入国時に7日以内のPCR検査の結果提出が必要
  3. 元ネパール人の国外居住者は、やむを得ない時はネパール大使館に相談し、入国時にPCR検査結果が必要
  4. 国外居住の元ネパール人への無料アライバルビザの発行停止
  5. 入国可能な外国人は入国後14日間の自主隔離、ネパール人は14日間の自宅待機
  6. 政府用件で来る外国人またはネパール人も14日間の隔離対象
  7. 就労、留学ビザの外国人の最終国も14日間の隔離対象
  8. 海外居住のネパール人は不要な旅行をしない
  9. 外国人の第三国経由の陸路は入国禁止で、トリブバン空港のみ解放
  10. 2020年の全期間の登山許可証の発行停止

事実上の入国禁止措置です。

そもそも、現在日本ではPCR検査は何度も受けられないし、任意で受けることもできません。

ネパール国内にいる外国人は問題ないが、一度国外に出ると上記の点が適用されます。

ネパールは孤立した状態である

現在、ネパール中国間の陸路の国境は閉鎖されたままです。

また、インドがネパールとの国境を閉鎖しました、4/19までです。

そのため、通常陸路での輸入に頼っているネパールは完全に隔離されました。

まだ、うわさ段階ですがナカバンディ(インドの国境封鎖制裁)の時と同じく、ガス、ガソリン、物資がなくなると言われています。

現にガスはすでにお店から消えています。

トイレットペーパーや塩、その他国内生産できないものは減っていくことが予想されます。

ネパール在住の人はお気をつけて。

私も、スーパーに走ろうかな。買占めに見えない程度に。。。