Dabur-Chyawanprash(チャワンプラシュ)-ネパールの万能薬

Dabur-Chyawanprash(チャワンプラシュ)-ネパールの万能薬

「風邪をひいたらリンゴを食べろ。」日本では古くからこう言われるようですね。私も風邪をひいたらリンゴを食べます。

ネパールに来た頃、「体調が悪い」と ネパール人の友人に話した時「“ちゃわんぷらっしゅ ” を食べろ 」 と言われました。 調子の悪い私は「ちゃ、茶碗プラス?」 と意味が分かりませんでした。

いったいどんな食べ物なのでしょうか?ネパール人の健康の源を明らかにします。

ネパール人の家では必ず見る入れ物

恐らくネパール人のほぼすべての家のキッチンにはこの入れ物があります。

基本的には2kgサイズの入れ物で、大抵は砂糖とか紅茶の葉が入っています。他にもグルコースの入れ物とかも良く見ますが、これが一番多い。

つまり、それだけ普段から食べているという事ですね。

ネパール人は季節の変わり目には必ず風邪をひきます。風邪をひいたというと大抵「季節の変わり目だからね」と言われることからも分かります。

ネパール人も詳しく知らない、「風邪ひいたらとりあえず食べとけ」の象徴Chyawanprash(チャワンプラシュ)とは、いったいどんな食べ物なのか明らかにしていきましょう。

Chyawanprash(チャワンプラシュ)とは

Chyawanprash (チャワンプラシュ) はドロドロした食べ物です。

製造元はインドのDabur(ダブル)という会社です。この会社は、蜂蜜などいろいろな食材を販売しているところで、インドのハウス食品的な存在です。

パッケージはトップの写真にある通りです。250gの小さなものから様々で、大きなものはバックに写っている2kgのパッケージです。

最近ではオレンジ色のパッケージでシュガーフリー版も売り出していて、砂糖入っていたのかと驚きを隠せません。

パッケージに書かれているキャッチフレーズは以下の通り

  • ENHANCES Immunity – 免疫を高める
  • Cilinically Tested – 臨床試験済み

薬みたいな響きですが、食品です。たくさん食べるものでなくて、一日ひとさじ食べれば体が強くなって病気が治るというものです。

免疫作用を高めることが科学的に証明されていると謳っています。

また、アーユルヴェーダ(インド医学)の遺産で、2500年の歴史ある医学の産物だそうです。アーユルヴェーダで使用される信頼された材料を45種類以上も使用しています。主要成分はアムラ(Amla)という果実です。

パッケージの拡大写真と、Amlaが強調されている部分

パッケージの写真でも一番前に大きく強調されています。

画面中央にアムラ(Amal)の実

アムラとは、ピンポン玉ほどの小さなライトグリーンの実で、高さ8mほどの木に鈴なりに実ります。 南アジア、特にインドでは神聖な果実とされるもので、「若返りのフルーツ」として親しまれており、昔から美容と健康に良いと大人気です。

成分の約4分の1がポリフェノールで、ペクチン、繊維、糖質、ビタミンCなどを含みます。抗酸化作用があり、老化を防ぐのにも良いそうです。

この実は、秋から冬にかけて手に入ります。味はちょっと酸っぱくて、渋くもあり、微妙に塩っぽい複雑な味です。食べている時に口に水を含むと少し甘く感じます。注意:ミラクルフルーツではありません

見た目と味はどんな感じ?

Dabur社のChyawanprash

Chyawanprash(チャワンプラシュ)をティースプーンにとってみました。黒っぽくてドロドロしています。

香りはあまり良くなくて、薬のような苦そうなマズそうな香りです。見た目も黒っぽくて如何にもマズそうです。

見た目的にはオーストラリアのベジマイトに似ていますが、そこまでまずそうな香りでもありません。

味は、薬と思って食べれば大丈夫ですが、美味しくはありません。慣れるまでは口に含んで水で流し込むくらいがちょうどいいかもしれません。

ちなみに、私はこの味が好きではないので、少し偏見が入っているかもしれません。私の妻は「ミキプルーンに香辛料を混ぜたような味」と言っています。

香辛料もたくさん含んでいる感じで、飲み込むと喉の辺りが少しヒリヒリして、熱くなるように感じます。

ただ、慣れると癖になるそうで、調子が悪くなると食べたくなります。

用法、用量は?

パッケージの記述です。

  • 大人は一日二回、各ティースプーン1杯
  • 子供(3歳から12歳)は一日二回、各ティースプーン半杯

「ミルクと一緒にお召し上がりになるとさらに良い」と書いてあります。

個人的には、大人でも朝晩にティースプーン半杯ずつで十分な気がしています。でも、薬ではないのであまり厳密になる必要はなさそうです。

「子供の成長のために」「家族の健康のために」と書いてあり、普段から食べていると風邪をひきにくくなるらしいです。

インドもネパールもはったりの国なので本当かどうかは分かりません。

どこで手に入るの?

ネパールではキラナパサル(日用品店)やスーパーなどで、どこでも手に入ります。

近くのスーパーでは250gで140ルピー、2kgで800ルピーでした。

実は日本でも手に入ります。外国食品を取り扱っているお店とか、amazonでも個人販売ですが手に入るようです。


チャワーンプラーシュ Dabur Chyawanprash
2019年11月27日時点で3,300円

輸入なので、少しお高いですね。でも、パッケージによると製造から3年食べられるそうなので、長持ちします。

我が家の近くの店では、それでもネパールだけあって期限が切れていたけど。

ネパールにお越しの際は、健康食品のお土産としていかがですか?