カトマンズの名所チャンドラギリのケーブルカー
ネパール人の間でまだまだホットなカトマンズの観光名所のひとつチャンドラギリのケーブルカーをご紹介します。
カトマンズをさして言われるのは一般的にカトマンズのリングロードと言われる環状線の中を言います。その西の端、タライ平野へのバス旅行の入り口カランキ交差点から西の約8キロにチャンドラギリというところがあります。
カトマンズ平野から出るために西に山を登っていくハイウェイがあり、その途中にあります。タンコットのチェックポストを通り過ぎて少ししたら、タンコット トリブバン公園があるのですが、それを過ぎた交差点を左に入り山を登っていく先にケーブルカーはあります。
カトマンズのネパール人の中ではかなり有名な観光名所で多くの人が何度も足を運びます。現地の値段でもかなり高いのですが、「一度はケーブルカーに乗ってみたい」と言います。
どのくらい有名かというと、バイサック月の初日、つまりネパールの元旦などは人の待ち行列ができて何時間も並ぶ必要があります。あきらめて帰る人もいます。
ケーブルカーというと日本人は違うものを連想するのですが、ロープウェーの事です。イギリス英語でCable Car、アメリカ英語でCable Carは路面電車になってしまうので、アメリカ英語の場合はAerial Tramと言います。
かなり近代的な建物で、よく整備されています。振り返って敷地外を見るとレンガむき出しのボロい建物や波板の掘っ立て小屋が立ち並んでいます。2015年に建てられたと書いてありますが、多分まだ運航して2年ぐらいだと思います。
カランキなどから無料のバスが出てますが、本数が少ないです。ローカルバスでハイウェイ沿いのトリブバン公園まで行って歩けば20分強かかります。
お値段は、相変わらずの外国人ぼったくり価格です。値段表を確認してみましょう。
外国人は往復約2300ルピーです。ネパール人は往復700ルピーですので、かなり高いですね。もし、学生ビザを取得しておられる方がいれば、学生表をもっていけば25パーセントオフになります。ディペンダントの方も説明すれば同額になります。ろう者などハンディキャップのある方は50パーセントオフになります。
ちなみに、山頂ではピクニック(カナやカジャを持ち込んでの飲食)は禁止です。スナックやジュースなどは売っていますので、持ち込んでもOKです。
山頂では売店やレストランもあります。レストランは地上の2倍から5倍の値段です。例えば、マトンカナ(ダルバート)は960ルピーです。ビュッフェもあります。おすすめはジュースやスナックを行く前に買って持っていくことです。
山頂までは約13分です。標高は2520メートルになるので、羽織る物を持っていくことをお勧めします。また、雲がかかるので日が陰ることも多く、その時はかなり寒いです。真冬でなければウィンドブレーカーなどで十分ですが、半そでは寒いと思います。
ちなみに、カトマンズ盆地は1400メートルくらいの標高ですので、一気に1000メートル以上登ることになります。
山頂には売店、レストラン、展望台、遊具(子供のみ)、ロバ乗りの体験(30メートルほどの道を往復して200ルピー)、シバ神のマンディール、プリティビナラヤン王の像などがあります。
写真正面の大して高くない位置にあるビュータワーからはカトマンズ盆地が一望できます。スモッグがかかっていない奇跡的な天候であればヒマラヤ山脈まで見えるとか。数十ルピーだったと思いますが、展望台は有料です。
でも、他の場所からでも十分景色はきれいに見えます。マンディールの側に銅像があって、その裏からも景色が良く見えます。
なお、ロバ乗りの先には無料の施設はありません。長い道を下った先にはホテルのみです。5つ星ホテルらしいですよ。写真で見るかぎりかなり良さそうなところです。一晩泊まれば、カトマンズ盆地の日の出が見れますね。
ホテルが崩れ落ちなければの話ですが。ホテルの裏面が大きく地滑りしており、被害が拡大しないようにブルーシートがかけてあります。勇気のある人はぜひお泊り下さい。
一応、歩いて登ることもできます。片道約3時間ほどだそうです。ネパール人はハイキングが好きなので、歩く人もいますが、かなり急だし、舗装ももちろんさえていない土の削り出しの道なのでお勧めできません。
ケーブルカーの値段が高いだけあって、カトマンズ盆地内の他の観光地と違って、お金をせがむ人や、汚い恰好をした人は見かけませんでした。最近では外国人のカトマンズツアーにも組み込まれているようです。
とはいえ、一日中いるところでもありませんので、地上で朝ごはん食べてからケーブルカー登り、山頂で1,2時間のんびりして帰るくらいでちょうどいいと思います。夕方になると返る人で混むので、早めに下山しましょう。
ケーブルカーは落ちることは無いとはいえ、停電したら多分止まるんでしょうね。タンコット周辺はあまり電気が切れないとのことですが。
とはいえ、ネパール在住の私としては、友人たちが観光に来たときはきれいな所なので、ナガルコットに行けなければ次の候補地になるかもしれません。なんせ、ここは汚くないので。
天気が良くても雲が良くかかるので、景色が見えないときも少しとどまってみると、再び雲が晴れて見えるようになることが多いです。せっかく上ったのに、雲の中で何も見えないとすぐに下山してしまわないようにご注意ください。
あと、登るときは雲がかかっていないときを狙うといいです。でないと、なにも景色見えませんので。
カトマンズにお越しの際は、ぜひチャンドラギリのケーブルカーも乗って見てくださいね。
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