ネパールの入国可否について-2021年2月現在
- 2021.02.26
- 観光
コロナ蔓延のために、人と近づいたり、騒いだりすることは自粛を求められています。 そのため、国内だけでなく、世界を旅行することは難しくなっています。
私の周りでも、ネパールに旅行を計画していたのに、コロナでチケットをキャンセルした、ずっと前から予定していたけど延期を余儀なくされたという人がいます。
日本的にはコロナ禍で、自分だけ出掛けたり、楽しんだりすることははばかられる雰囲気かもしれません。とはいえ、行き先や目的によって、特に制限する必要がない人がいるのも事実です。
では、ネパールのコロナの状況、感染対策、入国可否はどうなっているのでしょうか?
ネパールのコロナ感染状況
2021年2月26日時点で、総感染者は273,872人です。
死者は2,685人で、感染者はかなり抑えられています。
現在では1日の感染者は100人以下です。
なので、ネパールではコロナは終わった。特に影響はない。 というのが、一般的な見解です。
ロックダウンは2020年9月ぐらいまでで解除されたと思いますが、その後に感染者が爆発的に増加しました。そのため、ネパールでは先年秋ごろは毎日平均4千人以上感染者が見つかっていました。
その後、政府は「もう病院に来ても治療はできません。入院できるベッドもありません。瀕死になった時だけ病院に来てください。」と発表しました。そのため、PCR検査をする人が極端に減り、感染は蔓延しているもののそれを計測できない事態となりました。
私の身の回りにも、熱がある、だるい、2週間以上咳が止まらないなどの症状を訴えている人が、何人かいますがいずれも検査していません。検査場に行くことで感染すると考える人がほとんどです。
そして、海外からの情報も含めて、ネパール人は重症化しない、かかってもすぐに良くなるという傾向が強いことから、もう恐れなくなってしまいました。
また、2月上旬にイギリスからワクチンが寄付され、その後インドから、中国からと入手が続いています。医療関係者にはすでに接種は終了し、現在は政府関係者、電気、電話、銀行などへの接種が始まっています。数えるだけでも、私の周りで3人受け終わってます。
そのため、マスクをして歩く人はほとんどおらず、密接密集で仲良く話し合っています。店も開いていますし、学校も全員登校が始まっています。
コロナは終わったという一般的な見解がありますが、一応政府は警戒していますので、入国などに一部制限はあります。しかし、旅行関係の会社は大打撃を、観光客に来て欲しいようです。東京のネパール大使館ですら、「観光ビザ発給できるから申請書送ってください」と電話問い合わせで回答しています。
なお、ネパール大使館の日本語要因は少ないので、英語またはネパール語で問い合わせると良いです。
ネパールの入国可否
ネパール政府自体は去年の年末から入国を許可しています。このこと自体はネパールイミグレーションやトリブバン空港のサイトで公開されています。
しかし、制限があります。
コロナ以前は空港についてからアライバルビザを取得しての入国が可能でした。
しかし、現状では旅行者に対してはアライバルビザの発給を停止したままです。
現在、下記の人はアライバルビザが発給されます。
- 国連職員または大使館等業務のための特別なビザを持っている人
- 国連またはネパールで登録された国際機関の業務に携わる外国人労働者
- 元ネパール籍(出生地がネパール)、ネパール人の家族、国外に住むネパール人
その他の人に関しては、国外のネパール大使館にて発行されたツーリストビザ、またはネパール政府や関連機関からの事前の入国許可(推薦状)を得ている人が入国可能です。
なお、入国はトリブバン空港のみで、それ以外の陸路入国は特別な許可状を持った人以外は許可されていません。
結局、外国人は今入国できるのか?
先ほどの入国可否の項目で述べていますが、ポイントは「国外のネパール大使館にて発行されたツーリストビザ」というところですね。 実は、現在ネパール大使館あてに観光ビザの申請をすれば、観光ビザは発行されます。
特にネパールの旅行会社やトレッキング申請をせずとも発給されます。
ビザが申請できるところは何カ所かありますが、東京のネパール大使館へ郵送で申請するのが良いようです。
ちなみに、私は先日観光ビザを取得できました。
念のために言っておきますが、私は生活母体がネパールにあり、住居もネパールです。旅行に行くのではなく、家に帰るだけです。
ただ、ネパール政府自体は観光客は大歓迎で、むしろ招致しています。
一般の方も、コロナはもう何も影響していないので、ぜひ来てくださいという人がほとんどなので、ネパールに入国したからと言って白い目で見られることは無いと思います。
入国に必要な条件
- ネパール大使館によって発給された観光ビザ
- 出国から72時間以内に発行されたPCR(RT-PCR方式)検査の陰性証明書と健康証明書
- 出国時に38度以下の体温であることと、ネパールの健康状態の規定に沿っていること
- 到着後の自費による10日間の自宅またはホテルでの待機
詳しくは、トリブバン空港のウェブサイトに書いてあります。
https://www.tiairport.com.np/rcc-detail/notice-regarding-arrival-and-departure
PCR陰性証明書と健康証明(診断)書に関しては、お近くのクリニックでお問い合わせください。英語ですぐに発行してくれるところもありますが、現状自費で一人3万円前後でしょうか。
ビザの取得方法
基本情報
現在は、郵送による申請が推奨されています。
- パスポート(残存期間が日本出国時に 6 ヶ月以上あるもの)
- オンライン申請受付書(上記参照)
- 申請料:15日 = 4,000 円 30日=6,000 円 90日=15,000 円
まず、下記ののオンライン申請フォームから申請をします。
※必ずVisa From Nepalese Mission の項目を選択する
https://nepaliport.immigration.gov.np/
証明写真のJPEG画像とパスポートをスキャンした写真したPDFか画像が必要です。 ※スマホのカメラを使って撮影した写真をそのままアップロードするとサイズが大きくてエラーになるので、ファイルサイズを小さくしましょう。
その後、サブミッション番号の記載された申請書の控えを印刷します。
それと、パスポート、ビザの申請費用(現金)、返信用封筒、返信時の簡易書留に必要な金額の切手を同封して、現金書留で郵送します。※現金書留用の封筒は専用のものが必要なので、郵便局で購入します
あとは、郵送すれば1週間以内に観光ビザが貼り付いたパスポートが返送されてきます。
なお、ネパール大使館からは、ウェブサイトは本国から修正されるため情報が古いことが多いので、正確な情報を知りたければ大使館に電話してくださいとこのこと。
今ネパールに行くべきがどうか
お住まいの国や場所によると思うので、何とも言えません。ご自身でご判断ください。
今ネパールに行くと感染リスクは高いかもしれません。しかし、数カ月のうちにネパールでは全土でワクチン接種が終わるものと思います。現在から計画しておくと、行こうと思ったときに行けるようになるかもしれません。
一部では、ネパールの旅行会社からトレッキングを申請すれば、観光省を通して推薦状が発行されビザが取れるとの話がありますが、普通に入国するだけならそのまま申請すれば観光ビザは取れます。
ビジネス、観光、個人的な様々な理由によりネパールへの渡航を考えている方もおられるかもしれませんので、そんな方の参考になれば幸いです。
なお、Nepalingual.comではネパール語のオンラインレッスンを行っています。ネパール人と現地の言葉で話したい、でもどうやって学べばいいか分からないという方は、ぜひご考慮くださいね。
参考サイト
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