ネパール人はみんな大好き-ティハール始まるよ

ネパール人はみんな大好き-ティハール始まるよ

今日(2019/10/26)から4日間は、ネパールのお祭りティハールです。ダサインはネパール最大のお祭りと言われますが、ティハールもすごい。

ダサインは自分の実家に帰って祝うため、カトマンズは空になってしまいます。なぜなら、東京と一緒で大多数の人が自分の村から稼ぎに、または勉強しに出てきているから。

でも、ティハールは自分の住んでいる家や職場で祝います。そう、ティハールのメインは「お金」だから。

ティハールに向けて、そこら中でオレンジ色の花やプジャ(崇拝行為)のための道具が売られています。

今日はカーグティハール。

今日は犬にプジャをします。いつもは、不要なものとして虐げられている犬たち。今日だけは王様になります。

昨日まで追いかけられて石を投げつけられていたのに、今日は優しくされて、食べ物を与えられて、頭や体にティカを付けられます。

犬はとてもうれしくなって、人間によってきます。しかし、明日にはまた石を投げつけられるという、一日バグワン(ヒンズー教の神を表す言葉)の日です。

ティカを付けられた犬は、ちょっと見ていてかわいそうです。でも、肉屋の前で骨待ちしている犬に、肉が与えられるのも一年で今日くらいですよね。

明日は、ラクシュミプジャ。

ラクシュミとは、お金の神様です。

ティハールのしばらく前から、ネパールではほとんどの家が電飾を付けます。お金の神様ラクシュミは派手なものが好きなので、家をキラキラさせていたら寄っていくわけです。そして、お金が儲かるようになるとか。

その用意として今日から、家の前にラクシュミプジャのための絵を色粉で描きます。

道端で売られているこの色のついた粉。これをたくさん買って丸い魔方陣のようないろいろな絵を家の前に描くわけです。

お店でもエントランスなどで行われていますので、この時期に観光に来られる方は是非見てみましょう。

この粉で色が付くと落ちにくいので、服や靴につかないように注意してください。

そして、茶色い色でその絵から家の中まで道を描きます。そこに、子供の足跡の絵を家の中に向かって付けていきます。

そうして、ラクシュミが家にお金をもたらしてくれると信じています。商売そんなに簡単ではありませんけどね。

明後日はマープジャ。

マーというのはネワール語で体という意味だそうで、自分の体にプジャをする日です。自分も神様になるんですね。

みんな真っ赤に染まる、外国人からは見てちょっと異様な日です。

追記:修正です。どうも、偉い人から下の人にプジャする日みたいです。家族で言えば家長に当たるおじいさんとかお父さん。その人が家族や下の人全員に神から祝福があるようにとティカをするようです。

4日目の最終日はバイティカ。

お姉さんが弟(バイ)にティカを付ける日です。

実際は、女性が男性にティカを付けます。主に家族が相手なのですが、自分の弟みたいなもんだとして、仲のいい人にティカを付けて回る人もいます。

この日は男性の頭が真っ赤に染まる日ですね。

結構ネパール人的には重要で、弟にティカを付けるために海外で働いている人のところまで旅行に行ってティカをする人たちさえいます。

ティハールはある意味一番盛り上がる

ダサインは家族で集まるものなので、観光客にはあまり関係がありません。

ティハールは特に男性であれば、女性が寄ってきたりしますし、そこら中ピカピカ光って、色鮮やかで目立ちます。

そのため、観光客にも楽しいかもしれません。

その昔、計画停電で一日数時間停電していた時期も、この4日間だけは電気が切れることはありませんでした。なぜかというと、ティハールの電飾のために雨季に一杯ダムに水をためておき、ティハールの日にずっと放水して発電していたからです。

その後は、かなり電気が少ない日が多くなったので、あまり褒められたものではありませんが、ネパール人としてはそれだけ大事なわけです。

この時期ほとんどの家が夜じゅう電飾で光っています。「わぁ、とってもきれい」と思うかもしれませんが、それだけヒンズー教が信仰されているという証拠です。

この時期、神にささげる果物やお菓子が山ほど売れます。つまり、お金を得るためにそれだけ必死なわけですね。そんな簡単にもうかれば、世界中ではやると思いますが。。。

ネパール人の文化が垣間見える10-11月はこうして祭りだらけで終わっていきます。1か月間学校が休みの場合も多いので、子供たちもダサイン、ティハールは大好きです。

お酒を飲んで運転する人(もちろん違法)も多いので、事故も多いのが玉に傷。外を出歩かれる際は、ぜひ車やバイクに気を付けてくださいね。