ネパール名物首つりマネキン
マネキン、それは店頭に服のサンプルを置いて客を引き寄せるためのもの。
それが、ネパールでは時々ホラーです。
ネパールでも、もちろんマネキンはあります。それも、いろんな種類があります。紹介していきましょう。
まず、置き方がおかしい。
ネパールのマネキンは基本、首をつられています。
ネパールは急激に西欧化を遂げようとしています。中間地点が無いので、昔の現地式生活から急に西洋式生活になるわけです。そのため、住む家だけでなく、店舗もあまり西洋式店舗に適していません。
幅1.5メートルの狭い店舗が多いです。もともと、道から直接オーダーし店主が店の中から物を持ってくる窓口式販売が基本であるため、展示スペースがありません。
それで、店先の階段や道などにはみ出して無理やりマネキンを設置します。そうすると不安定なので、コケたり倒れたりします。
仕方ないので、倒れないように固定する一番の方法は紐で釣ること。
じゃぁどこに釣るかというと、服に干渉しなくて凹んでて具合のいい所ですね。そう、首です。
こういうことになるわけですね。
前にせり出していて、人の目を引きますね。
ネパールでは見た目はあまり気にしません。要が果たせていればいいそうです。「これはただのサンプルだから」という事です。
ちなみに、写真のような表情のないマネキンも最近は増えてきましたね。つるっとしていて変なプレッシャーを感じなくて良いです。
古いマネキンは大体表情がある。
これは、まだいい方ですね。古くなって自分の表情を足したものすらあります。
女性モノだけでなく、男性モノも表情が付いているものが多く、目が合うことが良くあります。
無表情で妙なプレッシャーを感じるのは私だけでしょうか?
写真にとれなくて残念なのですが、アジア式の顔の場合はさらに怖いです。古くなるとひび割れとかあってホラーです。
髪は別にどうでもいい。
ネパールのマネキンは大体表情ついています。そうなると、足りないものがあります。
そう、髪ですね。
かつらをつけているマネキンが多いです。ですが、大体がボサボサです。
多分、まとめて置いてある中から、朝マネキンを出した時に適当にかぶせているんだと思います。
向きがズレていたりとか、顔が半分隠れていたりとか。基本、サンプルですから。
ここでも、基本的には首つりです。もしかして、盗難予防なのかもしれません。
ネパール式は前半分のみ。
ネパール式の服というのは、クルタスルワールです。
クルタというのは上半身に着ける方で、スルワールは下半身に着けるパンツスタイルのものです。
他にも、サリーなんかもこの方式で、場所を取らないのでいいですね。
被せて後ろから洗濯ばさみで挟んでいます。中が空洞で前半分のみになっています。
とってもスタイル特見えますが、基本太っている人が多いので、サンプル通りにはいきません。こちらも、もちろん顔つきです。
このタイプは非常に軽いので、ハンガーと合体させて店頭にぶら下げることが多いです。
レンガとかバクゥとか体が合った方がいいのもの、普通のマネキンに着せています。
おまけ、基本は首つり。
とてもかわいいですが、こちらの熊さんも首つりですね。
ネパールの店は大体狭いので、開店すると道にせり出して陳列します。
陳列台を置くものもありますが、大体はひさしや壁、ドアなどにフックを付けてひっかける方式が多いです。そのため、基本は首つりになってしまいます。
そして、店頭にならんている者は大量の紫外線と砂ぼこりを浴びているので、購入時は必ず新しいものを店内から出してもらってください。新品だと言い張りますが、劣悪な環境でものすごい古くなってしまうからです。
みなさん、ネパールで買い物の際はお気をつけて。そして、多種多様なマネキンをお楽しみください。
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