バッテリーの充電時間

バッテリーの充電時間

本日からかな?
ロードシェディングつまり計画停電が短くなりました。

喜ばしいことですね。
が、調整の仕方が下手ですね。

1日2度の停電は変わらずですが、間の通電時間を延ばせばいいのに、2度目の停電の終了時間を早める仕方で調整してくれました。。。

ネパール政府の偉いオリさんとかいう人が、インドと話を付けて70万メガワットもらえるようにしてくれたとか。
まぁ、インドとの電気のお話には長い歴史があるのですが、それは置いておきましょう。

この話がついてから早一週間以上。
やっと調整されたんですね。

昨日までは一週間に91時間だったのが、今日から一週間に84時間になりました。
一日、13時間から12時間になったということですね。

しかし、インバーターによる蓄電生活を送る一般市民にとっては、通電時間が長いことより、停電時間同士の間隔の方が大事だったりする。

バッテリーの充電には基本的に時間がかかります。
急速充電なんてのもありますが、大型の鉛バッテリーに関しては寿命を縮めるので良くないですね。
じゃんじゃん電気を流し込めばいいというものではありません。

最近では5段階充電とか6段階充電とかありますが、基本は3段階です。

電圧電流の話と、バッテリー液の話があるのですが、今日は前者。

充電電流なのですが、基本的に10分の1Cという法則があります。
「バッテリーの容量の10分の1の電流で10時間充電する」というものです。

100Ahのバッテリーなら10Aで10時間、65Ahのバッテリーなら6.5Aで10時間です。

もちろん残容量に応じて充電時間は変わってきます。
これは、過放電になる前のバッテリーがだいぶ減った状態からの充電という事になります。

3段階の充電には以下の物があります。
バルク充電、アブソープション充電、フロート充電


バルク充電・・・バッテリーが規定電圧になるまで一定電流を流し続けます。この時、70-80%まで回復します。
アブソープション充電・・・残りの20~30%を充電し満充電の状態にします。充電電流が徐々に下がり電流値がすごく少さな値になるまでバッテリ電圧を一定電圧で維持します。
フロート充電・・・満充電の状態を維持するために電圧を下げ、バッテリーへの負担がほとんどない僅かな一定電流によりその状態を維持します。 


フロート充電では、満充電の電圧が下がってしまったバッテリーを徐々に回復させるときにも有効です。


さて、停電と停電の間に3時間しかない現在、充電はできるのか!?
ま、はっきり言って十分にはできませんよね。

ということで、電気屋さんには過放電して充電してもらいに来たバッテリーが山積みになるわけです。

バルク充電を行うには大体4時間ぐらい必要です。

つまるところ、7割くらいまでは一気に充電できるのですが、満充電にするのには時間がかかるわけです。

では、どうすれば良いのか?

電気を使いきるまでバッテリーを使うなってことですね。
具体的には大きめのバッテリーを買う事によってこの危機をしのげます。

今までの法則を当てはめると、短時間でバッテリーを充電するには「あまり減ってないバッテリーを充電すれば良い!」ということになります。
当然といえば当然なのですが。。。

バルク充電を4時間するとしましょう。
それで、7割充電できるとして、150Ahのバッテリーと65Ahのバッテリーでの違いは?
150Ahのバッテリーは105Ah充電でき、65Ahのバッテリーは45Ahしか充電できないわけです。
もちろん充電中の消費電力はかなり異なります。
しかし、目下の問題点は通電時間が短いことです。

なので、停電時間が長くてもバッテリーの半分くらいの容量しか使わない余裕を持った大きめのバッテリーを購入しておくとよいわけです。

ネパール人が通電時間が短くて全然充電されない、すぐに空になるとボヤいているのは、いつも過放電になるくらい使っているからです。
そうなると寿命も短くなるし、完全に停電になって気分も滅入るわけです。

なので、多少お金がかかっても初期投資として、バッテリーは大型を買うことをお勧めします。

ちなみに、一部の最新型インバーターを除き、インバーターには対応するバッテリーサイズというものがあります。
大型バッテリーを買うなら、それに対応したインバーターが必要です。

ちなみに、短時間で充電するもう一つの方法があります。
それは、急速充電に近いことをするというもの。

インバーターからのバッテリー充電は、バッテリーの寿命を考えて生易しいものになっています。
ですから、そこに全自動式のバッテリー充電器を追加でつないでしまうわけです。
そうなると、第2段階の充電にインバーターが切り替わっても、専用充電器がガンガン電気を送りこんでくれて、早く充電することができます。

どんな充電器が良いか、それは各自お問い合わせください。

我が家は24Vインバーターなので、150Ahのバッテリーが直列で2つ接続されています。
他に仕事用のバックアップに100Ahのバッテリー1つを接続した別のインバーターがあったりします。
なので、トータール容量では12V換算で400Ahですね。
ということで、1日の半分以上停電しようが、今のところ我が家で問題は出ておりません。

では。